東日本大震災

心に鈍痛がひびく。ほんとにそうだ。震災から全く持って離れている広島の地で仕事をしていてもそれを感じる。

ブログに書き込むと、「祈り」などを書いてしまうので、更新を止めていた。祈っているのは確かだが、しかし、過去形のニュアンスが忍び寄るお悔やみは書かないでおきたい。

まだ、被災地をくまなく確認できたわけではない。助けられる命が待っているはずだ。海上にも助けを待つ人がいるかもしれぬ。希望はまだまだある。大勢の方への奇跡を信じている。徹底的に前向きにいこうではないか。


また、原発の状況は予断を許さないままだ。これも過去形ではない。
そして、７０％の確立で大きな余震もあるという。この状況でこの予想が外れることをもちろん信じている。


さて、TVの現場レポーター・・・その形相からも心が震えているのが伝わった。私も震えた。

が、今日の計画停電の件について、レポーターの表情には、正直イラついたぞ！いつものニュース・ショーをやってる顔じゃないのか？

関東一円の大規模停電を回避すべく、急遽実施の運びとなった計画停電だ。幸い、電力が逼迫せず停電しなかったことやその連絡の不備について、いつものように　きゃっきゃっ　とレポートしているその面はなんだと思う。

東電の社長一同、お詫び会見の儀式に連れ出すいつもの企業不祥事パターンが身に染みてるのか。東北のあの光景が目に染み付いているはずなのに。　計画停電とはどういう状況なのか、冷静に事態を把握し、むしろ広報の手助けとなるべきだと思う。


一時停電中の関東の一部をヘリコプターからレポートしていた輩は、飛ぶ空を間違っている。東京の空を飛ぶのではなく、真っ暗闇の被災地を飛び・探せ！　（許可が要る！などの突っ込みはカンベン下さい）

ようは、ワタシのキャラに似合わず精神論を言っているつもりだ。
日本唯一の大都市、東京の経済の重要性は誰だって理解している。それと同様に
福島で発電している電力は、どこのネオンサインと人々の生活を灯しているか理解しているだろう！
東京から遠いあの場所にわざわざ原発が建っている理由も理解しているだろう！

東京と田舎の格差を問質しているのではない。乱暴に言えば、その格差は問題ないとすら言っていい。機能の違いに過ぎないと。

ただし、都市圏に住む人間、とりわけ東京に寄り集まっているキー放送局には、必要不可欠な礼儀・姿勢・心意気があろう。
放射能事故の時に甚大な被害をもたらす原発が東京の為に遠く離れた福島の地で稼動している件について。そして、その地が被災し、多くの人々が悲しみと絶望と恐怖の闇に陥っているこの時にだ。


希望と危機の両方がまだまだ大きく残っている。　希望を掴み危機を追いやるその助けとなるところへと進みたい。